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明細書と模型

今回は、私(田村)の息抜きの一つを紹介します。

気晴らしで、たまに車やオートバイ等の模型(プラスチック製の組み立て模型)を作っています。
模型製作の流れとしては、各パーツの切り出し→パーツ同士の組み合わせ→塗装→ステッカーの貼り付け→完成という具合です。パーツによっては、塗装やステッカー貼り付けの順番が前後します。
いざ取りかかると、家のことを忘れて没頭するので、家人によく怒られます(笑)。

模型を作ってるときに思うのですが、模型には、明細書に通じるものがあると思います。

たとえば、模型を作る際に組立説明書を参照します。この組立説明書では、各パーツに符号が割り当てられていて、ある符号のパーツと別の符号のパーツとをどのような向きにして組み合わせるのかや、どのパーツにはどのように色を塗るのか等が、図解で詳しく説明されています。言ってみれば、組立説明書は、明細書の実施形態と図面とが一緒に表示されているようなものです。組立説明書における説明の丁寧さは、模型メーカーによってまちまちでして、すごく丁寧でわかりやすいものもあれば、何度読んでも組み立て方がよくわからないのものもあります。ここらへんが、読み手が理解しやすいように技術的事項を記載しなければならない明細書にも通じるところでしょう。

あと、筆等でパーツを塗装することは、明細書を作成する行為に近いです。たとえば、完成したら目立つ部分は、ボルト1本ずつでも細かく塗装した方がとてもリアルに見えます。しかし、完成しても絶対に目が届かない部分は、いくら丁寧に塗装してもあまり意味がありません(そういうところを拘るのが醍醐味かもしれませんが…)。明細書でも、ポイント部分は丁寧かつ詳細に記載して、ポイントとは無関係な部分は、ある程度コンパクトに記載すれば、メリハリの利いた読みやすい明細書になると思います。

ということで、今後も、模型製作…もとい、明細書作成に精進したいと思います。(田村)